不連続極短編小説part1
"Hybrid"
「スイスから来たの」彼女は言った。
「へえ、美しい所だろう、いいね」
「美しい・・?」彼女は何かを思い出すような、そして
微かな困惑を含んだ表情で言葉を濁した。
船は輝かない緑の南の海を揺れる、まだ高校生くらいの年頃に見える
彼女の癖のあるダーティブロンドが生暖かい潮風に僅かになびく。
なぜこんなところを一人で旅しているのか、でもそれは自分も同じ事か。
しばしの沈黙の後、目を上げてこちらの顔をのぞいた彼女が言った
「私は雑種なの」
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