Hydra
電話の音で起こされた
頭が事情を理解する前にとりあえず受話器を取る
バーの先輩らしき声が聞こえる
「・・・に来てくれる?」
「はい!解りました。でも電話が遠くて場所が聞こえなかったんで・・・」
「・・・来て・・・出てきて・・・」
ちゃんと聴きなおそうとする程に、その声は小さく、かすれて、やがて消える
カウンターの中、お客さんも結構いるのに何故寝ていたんだ?自問する
まさか飲まされてオチたのか?焦って考える
とりあえずは外に来いって事だろうと、急いで店を出ようとしてふと気付く
待てよ・・・俺はさっき家のベッドで電気を消したはずだ
目覚めた
腕枕で寝ている犬のいびき、セラーの駆動音、これは現実だ
暗闇。目を閉じても開けてもかわりはしない
だが、眩しい
そういう事はたまにある
ふと気付く、自分の目の前にいっぱい突き出されているのは
無数の腕。
老若男女色んな腕がこちらにその手を伸ばしている
ははぁ、こいつらか・・・
恐怖は無い。だがその手をつかむ気も無い
ちょっと哀れを感じたので引っ張ってやろうかとも思ったが止めた
無視してたらそのうち消えた
でもさあ、気付かないで店を出たら、どうなったんだろうね
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その場所。確認しなくても分かる以心伝心の場所。
たまにできるよね。
私もそんな場所があったりなかったり。
でも
Shoさんの場所は以心伝心の場所にしていきたい。
それくらい大切で、秘密でムフフな場所。
なかなか時間を作って行けないのが残念だけどね。